端午の節句との関係は? シンガポールのドラゴンボートボートフェスティバル徹底解説

端午の節句との関係は? シンガポールのドラゴンボートボートフェスティバル徹底解説

Update: 2026.07.06

笑ひつつ
子供帰りて
食ふ粽(ちまき)

5月5日といえば、「こどもの日」という祝日。元々は「端午の節句」という名前で知られていて、誰もがすぐに思い浮かべるのは「こいのぼり」、「柏餅」、「菖蒲湯」といった言葉ではないでしょうか。
シンガポールでは今年、6月19日に「端午の節句」が祝われました。
同じ「端午の節句」なのに、なぜ日付が違うのでしょうか。
今回は、シンガポールの端午の節句についてご紹介したいと思います。

端午節とは?

シンガポールの端午の節句は、英語で「Dragon Boat Festival(ドラゴンボートフェスティバル)」、中国語で「端午節(たんごせつ)」とも知られています。中国の隣国の祝日であり、文化の共通点を持つシンガポール、マレーシアなどでも祝われます。日本の「端午の節句」は現代のカレンダーの5月5日に祝われますが、シンガポールの「端午節」は旧暦5月5日に祝われます。旧暦のシステムは違っているので、毎年の日付が定まっていないのです。例えば2025年は5月31日、2026年は6月19日、2027年は6月9日が端午節になります。

端午節では何をするか?

シンガポールでは、基本的にはふたつをやります。

ドラゴン・ボート・レーシング

とある逸話によると、愛国詩人であった屈原(くつげん)が官僚の妬みにあい失脚して、最後に左遷されました。国の未来を憂いながら、屈原は汨羅(べきら)江へ跳び込んだという。ここからは色々な仮説がありますが、その中では、漁師らが前の部分は龍の形がしている舟を漕いで救おうとしていたが徒労となった、という説もあります。

今でもそれを記念して、中国と中国文化の影響を受ける国の人がドラゴン・ボート・レーシングをします。

その国の中のひとつであるシンガポールには、Singapore Dragon Boat Association(シンガポール・ドラゴン・ボート協会)があります。シンガポールのNational Sports Association(国家競技団体)のひとつです。基本的にはこの団体は以下の役割を担います:

一言でいうとかなり権威のある団体です。この団体はいつも「端午節」にSingapore Dragon Boat Festivalが開催します。このイベントでは太鼓が叩かれて、リズムに従ってドラゴンボートの選手がドラゴンボート(前の部分が竜の頭の形をしている舟)をゴールまで漕いで、観衆(親戚や友達、観光客、時にはVIPゲスト)が歓声をあげて応援します。

粽(ちまき)を食べる

別の逸話によると、屈原の命日になると里人らがお米を竹筒に入れて汨羅江に投げ込みます。ただしある時、屈原の霊が現れてきて訴えました。川に住んでいる龍が米を食べてしまうので、米を栴檀(せんだん)の葉で包んで米に五色の糸で巻いて投げると食べないだろう、と。それから里人らがそのお願いに沿ってちまきを作って、そのちまきが今日まで作り続けられています。

屈原の命日でもある端午節ではみんなはそれを記念にして、ちまきを食べます。ただ、日本のちまきとはシンガポールのちまきは違います。日本のちまきのお米は白くて甘いのは主流(もちろん中華風の味付けされたちまきもあります)ですが、シンガポールのちまきは中華風の味付けられたちまきが一般的です。それに日本のちまきは具の味があっさりしているが、シンガポールのちまきの具は塩卵が定番で味がもっと強めです。それだけでなく、シンガポールのプラナカン(中国系移民と現地のマレー系の融合文化)が生んだ「ニョニャちまき」もシンガポール特有のちまきです。中華とマレー要素を組み込んだ、蝶豆(ちょうまめ、blue pea flower)の花で青く染められ、塩辛い豚肉と甘い冬瓜の砂糖漬けが入っています。まったくユニークな味なのでシンガポールにお越しの際はぜひお試しください。

海に隔てられていても、文化的に共通点が多い日本とシンガポール。
両国は、今年2026年、節目の年になるSJ60(日・シンガポール外交樹立60周年)を迎えます。
文化交換を通じて、日本とシンガポールの関係が深まっていけるよう願っております。

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日本といえば、数多くの歴史を誇る芸術、食べ物などの文化。
SJ60は、そのかけがえのない文化を発信することにちょうどよい機会です。

海外展開をお考えの企業様、こちらよりご相談ください。

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出典(参考文献)

  1. 株式会社虎屋「屈原と粽」菓子資料室 虎屋文庫、歴史上の人物と和菓子
    https://www.toraya-group.co.jp/corporate/bunko/historical-personage/bunko-historical-personage-048
  2. Beautiful Voyager「Nyonya Rice Dumpling 娘惹粽(Peranakan Kueh Chang)」
    https://www.beautifulvoyager.com/nyonya-rice-dumpling-peranakan-bak-chang/
  3. Time Out Singapore「Singapore Dragon Boat Association」
    https://www.timeout.com/singapore/sport-and-fitness/singapore-dragon-boat-association

Image by 张婷芝 Cathy Zhang from Pixabay