シンガポールはオレンジヤクルトにさようなら。それで不愉快?

シンガポールはオレンジヤクルトにさようなら。それで不愉快?

「どうしてよ!!!」
「わたしのオレンジヤクルト戻せ!」

シンガポールのオレンジヤクルトが販売停止となったと発表された後、Redditでそのような嘆きが見かけられました。もちろん賛否両論がありました。「ずっと好きじゃないけど」と無関心を示した人の数は、強い反応やどよめきを聞かせた人の数が同じぐらいいました。

正直に言うと、わたしはヤクルトをあまり飲みません。子供であったときは飲んでましたが、今はそうではありません。そのわたしが「シンガポール オレンジヤクルト 販売停止に」という見出しを見て、考えました。実はこの前にシンガポールのほかのブランドにも、販売停止となった食べ物もありました。例を挙げると、KFCのFish Ole Burger、セブンイレブンのMr Softeeや、マッシュポテト、McFlurryのスプーンなど。どんなに小さいものと見なしても、他人にとってはそうではないらしいです。

どうしてこのような変化が、こんなに激しい反応を起こしたのでしょうか。

実は、味や包装の問題ではないかもしれません。

南洋理工大学・南洋ビジネススクールの副学長、消費者行動の専門家であるSharon Ng教授は、こう言いました。ヤクルトはシンガポールの幼少期に強くつながっている商品であるため、販売停止が決定されたらこんなに激しい反応が起きたのは当たり前だという。ジェームズクック大学の准教授であるChan Kai Qin教授によると、多くの人は従来の習慣(この場合は長年売られてきたオレンジヤクルト)に対する変化を好まない傾向があります。

もちろん、製造がいつか止まるのは必然です。例えば、紛争や自然災害などの不可抗力でサプライチェインが滞り、製造が阻まれる場合があります。そんなことを考えながら、ヤクルトのニュースを見たわたしは、経営者がこれに基づいて「3つの考えるべきこと」について考えてみました。

一般消費者にとっての商品はどのようなものかを考える

ヤクルトは、ただの乳酸菌飲料ではなく、みんなにとって親しみのあるブランドです。ドアツードアでヤクルトを販売するヤクルトレディに挨拶することや、親戚とヤクルトをシェアすることなど、シンガポール人にとってはそういった思い出は強いです。

国にかかわらず、企業として自社の製品がどのような評判であるか、どのように評価されているかを考えてみたらいいかと思います。スーパーの棚のただの商品であるか、子供になじみのある商品なのか、あるいは気分をあげてくれる商品なのか。答えによって自分の商品のブランディングや位置づけなどが変わってくるかと思います。

どのようにものを伝えるかを考える

もし自社商品の販売を停止しなければならなくなったら、その事実の伝え方が大事だと思います。お客様の感情を理解したまま慎重に伝えるかどうか、どんな言葉を使うか、それについて考える価値があります。

プランBを考える

自社商品を販売し続けたいなら、製造ラインのプランBについて考えてみたほうがいいかと思います。

例えば、2025年の台風「ラガサ」がフィリピンから台湾、中国南部、ベトナムにかけて莫大な影響や被害をもたらしました。物流(ECモールの配達を含めて)もその影響を受けました。こういった自然災害は、特に定期的にものを運ぶ会社にとってはかなり大きいリスクになります。なので企業としてプランB、プランCなどを十分に考える必要があります。

オレンジヤクルトがまもなくスーパーの棚から消えます。
でも、消えるからこそ、経営者として考えるべきものが明白になります。

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参考リンク

Channel NewsAsia.「ヤクルトのオレンジ味が販売停止へ なぜファンは悲しむのか」2026年. https://www.channelnewsasia.com/singapore/yakult-orange-discontinue-replace-peach-flavour-why-fans-mourn-6179116

Photo by Joshua Fernandez on Unsplash