飲食店の海外進出の鍵にもなれる!ハラル認証(前編)
Update: 2026.02.06
日本の食文化といえば、卵かけごはん、寿司、おにぎりなどをはじめとして美味しい食べ物がたくさんあります。けれどその魅力を活かして、海外に発信しようとしたら別の話になります。なぜなら規制対応がややこしく国にもよるからです。東南アジア諸国、特にマレーシア、インドネシアといったイスラム教徒が大半数の国家に進出しようとする場合は、ハラル認証が推奨されるのですが、それで困る方々はいらっしゃるかもしれません。適当な材料が揃っていても、ハラル認証の手続きで頭を抱えるかもしれません。
本記事では、その悩みを減らすために、
- どうしてハラル認証を取得したほうがいいか
- どんなブランドがハラル認証を取得したほうがいいか
ご紹介してまいりたいと思います。
どうしてシンガポール?
まずは、東南アジア諸国に進出をお考えの方々に、シンガポールに進出してみることをおすすめします。理由をあげると:
- イスラム教徒はシンガポール人口の15%(2020年)
そもそも15%だけなのにどうしてハラル認証を取得したほうがいいでしょうか?簡単に言うと、15%だけだからこそ、比較的リスクを抑えて市場テストができるからです。その15%にだけでなく、残りの85%にも食べてもらって、食べ物の味、質などに対するフィードバックをもらえます。これはマレーシア、インドネシアに進出するときに役立つものになります。
さらに理由としては:
- シンガポールは国際ハブで観光客が多い
シンガポール政府観光局(STB)によると、2025年の合計観光客数は1690万。これはシンガポールが国際ハブとして位置付けられている証です。食文化を目的に来る観光客は多いですが、その他にもコンサートを見に来る人もいます。例えばシンガポールの2024年1Q 経済成長率はColdplayとTaylor Swiftのコンサートの影響を受けて2.7%ほど伸びました。
コンサートが開催される時期では、インドネシア、マレーシアなどの国家からの観光客も来るのです。これこそが集客をするに最適です。もちろんたくさんの人に自分の作った食べ物を食べてもらうだけでなく、直接フィードバックをもらえて、それに踏まえて食べ物のレシピなどを繰り返して改善することもできます。これは海外進出の戦略にもなります。
どんなブランドが良い?
次に、どんなブランドがハラル認証を取得したほうがいいですか?簡単に言うと、
高級レストラン(おまかせ形式など)では、ハラル認証の影響は比較的限定的です。おまかせ客層がすでに限定的で味や品質にこだわる方が多いため、認証取得により使用できる材料が制限されても、集客への効果はあまり大きくならないからです。
一方、手頃な価格帯のレストラン(例:壱鵠堂、すき家など)では、ハラル認証を取得することで幅広い客層にアプローチでき、集客やブランド認知の向上につながります。シンガポールの飲食業すう勢にもこれが映っており、高級レストラン(小康和、Shinji by Kanesaka等)はハラル認証が少ない反面、ハラル認証を取得した手頃な価格帯のレストランは数多いです。
これでハラルの「Why?」のお話しが終わりましたが、次の記事にハラル認証をご検討の方に「How?」の話で続きたいと思います。
次の記事に、シンガポールでのハラル認証の手続きについてお話しをします。
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参考・出典一覧
シンガポール統計局:観光統計
シンガポール統計局:国勢調査(2020年)
Image by Wow Phochiangrak from Pixabay