『チラシ作りに必須不可欠な自社製品の特徴を見つけ、それを更に英語で表現するのが難しいです。』
このようなお声をいただいたので、何度も読み返せる文章としてこちらにまとめました。
特徴の見つけ方や英語表現については、弊社でもお手伝いをしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
【特徴の見つけ方】
1. 市場調査と競合製品の理解
まず、あなたの製品が
① どの市場に属し
② どのような競合製品があるのか
を理解することが必要です。
①は、多くの会社が実施していますが、市場の詳細な調査を行うことをオススメします。その際に、価格帯やターゲット顧客層を明確にし、製品のポジショニング(市場での立ち位置)を確立しましょう。
②の作業をしっかりとする企業は少ない傾向にありますが、競合比較を行うことで、自社製品が他の製品とどのように異なるのか、どのような要求(ニーズ)に応えているのかを明確にできます。自社製品をより客観的に評価することが可能になります。
2. 顧客ニーズの深掘り
顧客ニーズを深く理解するためには、顧客インタビューやアンケートを実施し、顧客が抱える問題や課題を明確にします。
どのような機能(デザイン、品質など)やサービス(価格、アフターサービスなど)が求められているのかを把握することが重要です。
例えば、モニターとして製品を提供する余裕のある企業様であれば、その対価として製品の使い勝手や良かった点・悪かった点などの意見を得ることが出来ます。製品の特徴や強みをさらに磨き、より競争力のある製品作りの手がかりを得ることができます。
3. 顧客視点での価値の特定
顧客ニーズに基づいて、製品が提供できる価値を考えます。
製品が解決する問題や、顧客に提供する利便性、満足感は何かを洗い出し、顧客にとっての製品の魅力を明確にします。ここで重要なのは、「提供する企業側の問題解決」や「自分たちが思う製品の魅力」ではなく、購入者の視点に立ち、客観的にその価値を見つけることです。
例えば、「素材にこだわっています」と強調するのではなく、「お子様からお年寄りまで、安心して美味しく召し上がっていただけます」といった具体的な特徴を強調します。
【英語表現の仕方】
A. 簡潔かつ明確な言葉を使用する
英語圏の顧客には、わかりやすい言葉を使って特徴を簡潔に説明することが大切です。
専門用語や業界特有の表現を避け、誰でも理解できる言葉で伝えましょう。中学生レベルの英語で十分ですので、英語の復習として楽しんでみてください。
ここでも、上記で見つけた製品の独自性 (USP: Unique Selling Point)や優位性を明確に打ち出し、他製品との差別化を図ることが重要です。
B. 文化的な違いに配慮する
日本独特の文化や価値観に依存した表現は避け、英語圏で理解されやすい内容に置き換えましょう。
たとえば、「和風」や「おもてなし」といった概念を説明する場合、その背景や意図を補足する形で表現すると効果的です。
C. 言語のニュアンスに注意する
日本語から英語への翻訳では、言葉のニュアンスが異なる場合があります。
和英辞書で見つけた単語をそのまま使ったり直訳するだけでは、意味が伝わりにくい場合があります。
翻訳後に、ネイティブスピーカーや英語に精通した第三者にチェックしてもらうと、より自然な表現ができます。
英語圏の顧客向けだけではないのですが、製品の背景や開発ストーリーを伝えることもオススメします。
そうすることで、顧客に感情的に届くメッセージを伝えやすくなります。製品がどのようにして作られ、どのような思いが込められているのかを伝えることで、共感を呼ぶことができるのです。
最後に、直接的な表現が好まれるのは英語だけでなく、日本語でもそうだということが、多くの人気商品のパッケージからも見受けられます。相手が望む言葉で思いっきり”自慢”していきましょう。
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