フェアプライス・グループとは何か――鳥貴族シンガポール展開を徹底解説
Update: 2026.04.09

散る梅や
香りに溶ける
鳥貴族
最近シンガポールに上陸した、日本の飲食ブランド。
Ngee Ann Cityでオープンしたとんかつ大喜、うどん慎、そして鳥貴族。
間違いではありません。鳥貴族がシンガポールに進出します。シンガポールではフェアプライス・グループ・フードサービス社とBHAG社が出資する合弁会社、ゴハン・コンセプツ社とフランチャイズ契約を結びました。それだけでなく、ベトナムに子会社を設立して、フィリピンでもフランチャイズ契約締結などに本腰を入れているようです。
それからの一番受けた衝撃は、フェアプライス・グループ契約を結んだことです。
フェアプライス・グループとは何か
日本とシンガポールは、全く違う国です。日本だと、イオン(スーパー)、Seven&I(日常品供給)、株式会社ゼンショーホールディングス(すき家)、三井不動産(モール)などの大手企業が点在しているのですが、シンガポールのフェアプライス・グループはそのような専門的な大手企業ではありません。どんな大手企業だというと、スーパー、フードコート、セントラルキッチン、モールが統合された豊富なネットワークを持つ超大手企業です。なので鳥貴族の進出は、まるでイオン、ゼンショーホールディングス等の会社の合体と連携するようです。
しかもフェアプライスは、シンガポール在住の人が広く認知されているほど認知度がものすごく高いブランドです。フェアプライスを通じて売られるものは一般消費者にとっては「安全」、「承認されたもの」、「食べては大丈夫」のようなものです。このようなパートナーとの連携は、単なる幸運ではなく、シンガポール市場における迅速な市場浸透を実現する合理的な戦略といえます。
なぜ合弁事業モデルが選ばれるのか
普段は日本ブランドが海外進出して直営店を出すのですが、損失は100%自分のものになってリスクが非常に高いです。すべてが本社の負担になります。一方、合弁事業で展開すると、損失が共有される形になり、リスクを低減することが可能です。それに資本的支出(CAPEX)が低くなり、人員確保もしやすくなります。もちろんFCで展開しても失敗が絶対ないわけではありませんが、こういったモデルで展開すればリスクが絶対下がります。
シンガポールを起点としたASEAN展開戦略
ベトナム、フィリピンにも本腰を入れているのですが、これはちゃんと計画されたことだと思います。なぜなら、もしシンガポールで成功したら、シンガポールのモデルをフィリピンやベトナムに応用できるからです。それだけでなく、インドネシア、マレーシアに事業展開することが可能になります。
鳥貴族のシンガポール進出は、単なる海外出店ではなく、現地パートナーとの連携を軸としたプラットフォーム型の東南アジア展開戦略といえます。
フェアプライス・グループという強力な流通・運営基盤を活用し、リスクを抑えながら市場浸透を図るこのモデルは、日本の食文化だけでなく、ライフスタイル、ファッションなどのブランドにとっての大事な学びになるでしょう。
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