海外で成功する日本の伝統ブランド事例
Update: 2025.12.18
日本といえば、モダンな製品や技術が数多くあります。外国人にもその素晴らしさが注目されてきています。ところが伝統的な製品は別の話で、伝統的過ぎて海外では売れないという思い込みを持っている方々がいらっしゃるかと思います。
実は、海外に展開している日本の伝統ブランドは存在しているのです。それが、日本の伝統ブランドが評価されている証明になります。
本記事では海外に評価されているブランドをご紹介したいと思います。
中川政七商店:300年の歴史を現代に
1716年創業の奈良の老舗。麻織物から始まり、現在は「日本の工芸を元気にする」をビジョンに海外展開を進めています。2018年からアジア圏を中心に展開し、2024年11月のソウルでのポップアップでは土鍋や茶碗が即日完売、2025年9月にロンドンで法人を立ち上げてポップアップストアをオープン。中国のSNSでフォロワー数16,000人超を獲得し、2030年までに初の海外旗艦店を設ける計画です。
龍泉刃物:世界のシェフが驚愕したステーキナイフ
越前打刃物の産地、福井県越前市の龍泉刃物が開発したステーキナイフは、4年待ちとなるほどの人気商品です。切れ味と安全性を両立させた革新的な設計で、世界的な国際料理コンクール「ボキューズ・ドール」では、審査員の約半数がナイフを持ち帰るという前代未聞の出来事が発生。この日を境に世界中のレストランから注文が殺到し、現在でも高級レストランで愛用されています。
和紙:1300年の伝統が世界の文化財を救う
1300年以上の歴史を持つ日本の和紙。埼玉県の細川紙、岐阜県の本美濃紙、島根県の石州半紙の3つがユネスコ無形文化遺産に登録済み。
和紙が、実はバチカンのシスティーナ礼拝堂にあるミケランジェロの壁画「最後の審判」の修復に使用されています。和紙の優れた強度と耐久性が評価され、世界中の文化財修復の現場で活用されています。
近年では、和紙を糸に紡いで編み上げたアパレル製品も登場しています。東京の縫製メーカー「和興」が開発した「WASHI-TECH」は、和紙素材のTシャツやストール、ハンカチなどを製造。「これが和紙?」と驚くほど、さらりとして滑らかな肌触りで、しなやかで柔らかく、発色も美しい仕上がりです。伝統工芸としてだけでなく、現代のライフスタイルに合わせた製品として、インテリアやアクセサリー、そしてアパレルへと展開が広がっています。
この3つの成功事例で、日本の伝統ブランドの素晴らしさが世界中で評価されていることが伝わってくるのではないですか。
弊社は理念である「日本ファンを世界中に増やす」に沿い、その素晴らしさを世界中に発信していきたいと思います。
弊社ビンテージマネジメントが、海外へ展開したい日本の伝統ブランドを支援できます。
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